◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第51号:2015.3.1           ウォーキングと認知症予防(2)            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ ウォーキングと認知症予防(2)  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研)  ■ Spine Dynamics 療法認定制度  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook 好評配信中!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────           ■ ウォーキングと認知症予防(2) ■ ───────────────────────────────────   前回はウォーキングを開始し継続する方法について説明しました。今回は  ウォーキングの認知機能に対する効果と歩き方についてご紹介したいと思い  ます。   ウォーキング習慣が高齢者の精神機能や認知機能に与える影響について検  証した研究では、ウォーキングを実施した参加群の方が非参加群よりも、日  常生活における活動性や生活歩数が優位に増し、精神的健康度も有意に高い  と報告されています。認知機能については、対象者全体での有意差は認めら  れませんでしたが、やや認知機能が低下した方だけで分析したところ、注意  ・遂行機能を反映する「数字ひらがな追跡課題」では参加群で有意に反応時  間が短くなっていたということでした。   また、東京都健康長寿医療センター研究所の矢冨直美氏の報告では、カナ  ダで行われた研究で、5年間に4500人以上の男女の追跡調査を行い、生活習  慣を分析したところ、通常の歩行しかしていない人に比べ、ウォーキングな  どの運動習慣が週3日以上ある人はアルツハイマー病のリスクが半分だった  という結果が述べられています。同様に東京都健康長寿医療センターの研究  では、70歳以上の 660人を対象に生活ぶりや身体機能を調べ、歩幅を「広い」  「普通」「せまい」の3つのグループに分けて分析した結果、歩幅の「せま  い」グループは、「広い」グループに比べ、認知機能が低下するリスクが3.4  倍高いことが分かりました。アメリカの医師会がアルツハイマー病のある高  齢者に週3回、50分ずつウォーキングをしてもらったところ、6か月後には  認知症の改善がみられたという報告もあります。   このようにウォーキングには認知機能改善に効果が期待できることが示唆  されていますが、闇雲に歩いても十分な効果が得らません。そこで、インタ  ーバルウォーキングという方法をご紹介したいと思います。  【インターバルウォーキング】   インターバルウォーキングは、通常のウォーキングの中にスピードウォー  キングを取り入れるというものです。スピードにアクセントがつくことで飽  きがこず、脂肪燃焼効果も高まります。   方法は通常のウォーキングとスピードウォーキングを無理のないように3  分ずつ繰り返します。普段のウォーキングにインターバルウォーキングを3  セットほど取り入れましょう。1日で10分、週1時間以上くらいの運動量で  行います。   信州大学の研究では筋力や筋持久力がアップすることで疲れにくい体にな  り、リズムの変化が前頭葉を刺激するため、通常のウォーキングよりも認知  症予防の効果が期待できると言われています。   健康のためにウォーキングを行う患者様は沢山いらっしゃると思います。  適切な方法を提示し健康な身体作りの手助けとしてみてはいかがでしょうか。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日    東 京: 3月 7日   東京メディカル・スポーツ専門学校【満席】    東 京: 3月 8日   東京メディカル・スポーツ専門学校【満席】    福 岡: 3月14日   福岡リハビリテーション専門学校【残少】    福 岡: 3月15日   福岡リハビリテーション専門学校【残少】    別 府: 3月21日〜22日 しん整形外科【満席】    東 京: 4月 4日   清泉クリニック整形外科・東京【満席】    福 岡: 4月11日〜12日 福岡リハビリテーション専門学校【満席】    東 京: 4月19日   東京メディカル・スポーツ専門学校【受付中】  【5月以降も続々開催決定】 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/seminar/index.html  ◇各会場ともお申込みが大変多くなっています。   受講がお決まりの方は、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。 ───────────────────────────────────       ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研) ■ ───────────────────────────────────   2013年10月17日に発足した「心と体のリハビリテーション研究会」の下部  組織であるSpineDynamics療法研究会、通称「スパイン研」。   SpineDynamics療法を実践するスタッフが、臨床でのSpineDynamics療法の  経験をより多くのセラピストにお伝えし共に研鑽を励む研究会として発足し  ました。   少人数でのセミナーを開催し、少しでも多くの方にSpineDynamics療法を  知って頂きたい、理解して頂きたいと複数の講師がそれぞれの視点から  SpineDynamics療法を論じています。  <開催日:場所>  ・3月 8日:三島(静岡)実技研修会 〜胸郭・肋椎関節〜【残席わずか】  ・3月 8日:三島(静岡)実技研修会 〜仙腸関節〜【残席わずか】  ・3月 8日:広島地域研修会 〜脊柱の屈伸・側屈〜  ・3月15日:鹿児島セミナー 〜脊柱の屈伸・側屈〜【残席わずか】  ・3月22日:東京セミナー 〜脊柱の屈伸・側屈〜【満員御礼】   スパイン研公式Facebookサイト   http://www.facebook.com/spineken  【4月以降も続々開催決定】 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/spine-ken/index.html  ◇各会場とも参加人数に限りがあります。   受講がお決まりの方は、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics療法認定制度 ■ ───────────────────────────────────   Spine Dynamics療法認定とは、心と体のリハビリテーション研究会が、  Spine Dynamics療法の普及と発展を通じ、セラピストの育成と患者様や利用  者様の QOL向上に寄与するため、Spine Dynamics療法の理論と実践に基づい  たケアサービスの提供ができる施設およびセラピストを認定し、登録するも  のです。   Spine Dynamics療法認定制度には、Spine Dynamics療法を実施する施設を  認定・登録する「Spine Dynamics療法実践施設」と、セラピストを認定・登  録する「Spine Dynamics療法セラピスト」(認定資格および上級認定資格の  2段階)があります。認定施設および認定資格セラピストは、当ホームペー  ジで公表いたします。   認定制度の詳細および申請方法は、ホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/certified/index.html ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook 好評配信中!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/seminar/index.html#sewanin    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   有酸素運動が認知症を予防するメカニズムは、残念ながらまだ完全には解  明されていません。   ただ、運動が高血圧やコレステロールのレベルを下げ、脳血管の出血を防  いでいることは確かで、それは脳血管性認知症の発症を少なくします。   また、有酸素運動が認知症と関係の深い前頭葉や海馬の血流や代謝をよく  すること、さらに、アルツハイマー型認知症の原因と考えられる脳内のタン  パク質(βアミロイド)を少なくすることも分かっていますので、効果的な  ウォーキングを行い、認知機能を改善しましょう。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後、このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/       facebook: http://www.facebook.com/kokokaraken *********************************************************************