◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第47号:2014.8.3          服薬に対する考え〜薬の飲み合わせ〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 服薬に対する考え〜薬の飲み合わせ〜(2)  ■ Spine Dynamics 療法認定制度  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研)  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────         ■ 服薬に対する考え〜薬の飲み合わせ〜(2) ■ ───────────────────────────────────   前号では、皆さんが良く口にしている飲み物や食べ物と薬の影響について  ご紹介させて頂きました。今回は、処方される薬と市販されている一般薬、  そしてサプリメントとの飲み合わせと共に、飲み方による副作用について紹  介します。   近年、胃潰瘍薬(H2ブロッカー)や睡眠改善薬、鎮痛剤、解熱剤など、  処方薬(医療薬)から一般薬(非処方薬 OTC薬)に転用される薬がふえ  てきています。また、多種多様なサプリメントや健康食品の流通も多様化さ  れ、個人が薬局やスーパーで買う一般薬や健康食品、サプリメントは、年々  増えており便利になっています。その反面、飲み合わせにより薬の効果が過  剰に出たり、逆に効果が得られにくくなったりするとの報告も多くみられる  ようになっています。   たとえば、抗生物質「ニューキロン系」と「水酸化マグネシウム」を主成  分とする制酸薬(胃酸中和剤)を飲み合わせると、抗生物質が胃から吸収さ  れにくくなり、抗生物質の効果を得られなくなってしまいます。このような、  事例報告は極々一部であり、当然治験で見つかっていないものや報告されて  いないケースは想像できないほどあるでしょう。   現在では医薬分業が進められているため、複数の病院にかかっていても、  薬剤師により薬の飲み合わせを確認し副作用を防ぐことができます。   しかし、一般薬やサプリメント、健康食品や食事との食べ飲み合わせを薬  局で細かく相談したり、情報を調べたりしている人がどれだけいるのでしょ  うか。“気軽に”手にすることができ、便利になっている反面、使用するこ  とには充分な注意が必要であることを忘れてはなりません。   また薬の効き方は個人差による要因もあります。肝臓の分解能力の高低や  遺伝的要因だけではなく、飲む人の年齢にも気を付けなければなりません。  70歳になると、腎臓の機能は成人の70%まで下がるといわれていますが、結  果として薬を尿排出することができず、長期にわたって多くの薬が体内にと  どまり効果が強く出ることがあります。   新薬として多くの患者に使われるようになった薬によっては副作用が高齢  者に集中して出ることが報告されています。70歳や80歳といった高齢者には  臨床試験が行われないため、副作用がみつからないことがあるのです。   薬の飲み方では、ピル(薬という意味)食道炎とよばれ、骨粗鬆症の薬  「アレンドロン酸」や抗生物質「テトラサイクリン」を水なしで飲んだり、  横になったまま飲んだりすることで、薬が食道でとけだしてしまい、食道の  潰瘍の原因になってしまうケースが報告されています。   骨粗鬆症の薬「アレンドロン酸」では、発売後約48万人程度が服用した時  点で、約200人の患者が食道に何らかの副作用があったと報告されており、  そのうちの一部では、食道のただれや潰瘍で入院したという報告もあります。   みなさんの薬の飲み方はいかがでしょうか。病気を治そうと飲んだ薬で、  体調をくずしてしまっては意味がありません。薬を飲み合わせるときは、医  師や薬剤師に必ず相談することはもちろんですが、使用される方々の食生活  から非処方薬、サプリメント、健康食品まで把握することは困難であり、治  験によってすべてを把握することも困難なことでしょう。医療従事者に限ら  ず、皆が薬に対する考え方を注意していかなければならないのではないでし  ょうか。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics療法認定制度 ■ ───────────────────────────────────   Spine Dynamics療法認定とは、心と体のリハビリテーション研究会が、  Spine Dynamics療法の普及と発展を通じ、セラピストの育成と患者様や利用  者様の QOL向上に寄与するため、Spine Dynamics療法の理論と実践に基づい  たケアサービスの提供ができる施設およびセラピストを認定し、登録するも  のです。   Spine Dynamics療法認定制度には、Spine Dynamics療法を実施する施設を  認定・登録する「Spine Dynamics療法実践施設」と、セラピストを認定・登  録する「Spine Dynamics療法セラピスト」(認定資格および上級認定資格の  2段階)があります。認定施設および認定資格セラピストは、当ホームペー  ジで公表いたします。   認定制度の詳細および申請方法は、ホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/certified/index.html ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日    鹿児島: 8月17日    かしんアイホール    沖 縄: 9月 6日〜 7日 医療法人翔南会 翔南病院    札 幌: 9月14日〜15日 北都保健福祉専門学校    宮 城: 9月20日〜21日 東北文化学園大学  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/seminar/index.html  ◇各会場ともお申込みが大変多くなっています。   受講がお決まりの方は、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。 ───────────────────────────────────       ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研) ■ ───────────────────────────────────   昨年10月17日に発足した「心と体のリハビリテーション研究会」の下部組  織であるSpineDynamics療法研究会、通称「スパイン研」。    SpineDynamics療法を実践するスタッフが、臨床でのSpineDynamics療法の  経験をより多くのセラピストにお伝えし共に研鑽を励む研究会として発足し  ました。   少人数でのセミナーを開催し、少しでも多くの方に SpineDynamics療法を  知って頂きたい、理解して頂きたいと3名の講師がそれぞれの視点から  SpineDynamics 療法を論じています。  <スパイン研主催 研修会紹介>  ◇SDシリーズ実践   理論ならびに実技は SpineDynamics療法特別研修会の入門編に該当し、   SpineDynamics 理論を盛り込んだ(株)ミナト医科学SDシリーズを体感し   ならが SpineDynamics療法を学んで頂きます。こちらは SpineDynamics療   法へ導入しやすい内容で構成されています。  ◇4回シリーズ   静岡を中心に開催する SpineDynamics療法の4回シリーズです。「脊柱の   回旋」「脊柱の屈伸展・側屈」「胸郭・肋椎関節」「仙腸関節」の4つそ   れぞれを概論と併せて解説ならびに実技を行ないます。各回 4.5時間で構   成されています。  ◇実技研修   4回シリーズそれぞれの部位で行なった実技を復習するコースです。もと   もと少人数で行なっておりますが、さらに人数を少なくしてしっかりと   SpineDynamics 療法の実技習得を目指します。各回3時間で構成されてい   ます。  ◇依頼セミナー   当研究会に直接ご依頼頂いた5時間の講習会となります。SpineDynamics   療法の概論から実技までを行なう1日コースとなります。内容の割合はご   要望に合わせて行ないます。   ■ Spine Dynamics療法研究会(スパイン研)の研修会位置づけ     http://www.koko-kara.info/spine-ken/index.html  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/spine-ken/index.html   スパイン研公式Facebookサイト   http://www.facebook.com/spineken ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook 好評配信中!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/seminar/index.html#sewanin    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   私自身 臨床の場で胃痛や背部痛を訴える方の中に、服薬回数を自己判断  で増やしていたり、市販薬を胃薬なしや空腹状態で長期服薬さていたりする  場面に多く遭遇しています。また、複数の薬で効果を拮抗させてしまう飲み  合わせをしているケースもみられています。     私たち理学療法士・作業療法士は身体機能の評価や日常生活活動の評価に  限らず、食生活・習慣などにも目を向け、患者様がより効果的に治療を受け  ることができるよう評価・支援していくことも必要なのではないかと思いま  す。   最後までお読み頂きありがとうございました。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後、このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/       facebook: http://www.facebook.com/kokokaraken *********************************************************************