◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第45号:2014.4.13           〜 高齢者の免疫と運動 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 高齢者の免疫と運動  ■ Spine Dynamics 療法認定制度  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研)  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────            ■ 高齢者の免疫と運動 ■ ───────────────────────────────────   日本人の死因のトップ3は悪性腫瘍、心臓病、脳血管障害ですが、高齢者  に目を向けると、悪性腫瘍の比率は小さくなり、肺炎の比率が大きくなりま  す。高齢者では免疫機能の低下があり、種々の感染症に罹患しやすく、これ  が原因で入院や死亡に至ります。   免疫系は非特異的に病原体を貪食する顆粒球・マクロファージなどからな  る自然免疫系と、病原体に特異的に働く抗体を産生するB細胞、ウイルスを  攻撃するキラーT細胞などからなるリンパ球を中心とした獲得免疫系からな  ります。   自然免疫系は出生直後から機能しはじめ、加齢に伴って大きな変化を示す  ことはありません。一方、リンパ球からなる獲得免疫系は曝露されるさまざ  まな下界抗原に対して無数のクローンを産生することができ生後急激に発達  し、思春期にピークへ達します。思春期にピークへ達する要因として、思春  期に胸腺萎縮が起きるためです。これを機に徐々に低下し始め、40歳台でピ  ーク時の50%、70歳台で10%前後に低下するとされています。   加齢に伴う免疫機能の変化は次のように理解されています。  1)リンパ球機能の低下は、胸腺の退縮後、主としてT細胞系の機能低下に    よって起こる。  2)B細胞の増殖能は大きな変化を示さず、低下しても 1〜2 割程度。  3)悪性腫瘍やウイルス感染を防御するNK細胞の数は増加するが、機能的に    は低下し、その低下は5割程度まで。  4)抗原提示能を有する樹状細胞(DC)は免疫系において重要な役割を果た    す。  5)唾液中の分泌型免疫グロブリン(secretory immunoglobulin A:sIgA)    は口腔内で病原体の生体内への侵入を防御する重要な機構であるが、唾    液 sIgA の分泌は加齢とともに低下していくため高齢者の上気道感染の    リスクが増加する。   これらのことから高齢者では易感染性が起こるとされています。しかし、  こうした免疫機能は個人差が大きいのが特徴で、長寿の人は免疫能が高く維  持されていることがわかってきており、免疫能低下の著しい高齢者が感染症  にかかりやすいと考えられています。   近い将来、全人口の 1/4が高齢者となります。単なる長寿ではなく健康長  寿を目指すには、高齢者の積極的な運動を促していく必要があると考えられ  ます。  【引用、参考文献】  「運動と免疫 からだをまもる運動のふしぎ」              大野秀樹・木崎節子NAP limited ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics療法認定制度 ■ ───────────────────────────────────   Spine Dynamics療法認定とは、心と体のリハビリテーション研究会が、  Spine Dynamics療法の普及と発展を通じ、セラピストの育成と患者様や利用  者様の QOL向上に寄与するため、Spine Dynamics療法の理論と実践に基づい  たケアサービスの提供ができる施設およびセラピストを認定し、登録するも  のです。   Spine Dynamics療法認定制度には、Spine Dynamics療法を実施する施設を  認定・登録する「Spine Dynamics療法実践施設」と、セラピストを認定・登  録する「Spine Dynamics療法セラピスト」(認定資格および上級認定資格の  2段階)があります。認定施設および認定資格セラピストは、当ホームペー  ジで公表いたします。   認定制度の詳細および申請方法は、ホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/certified/index.html ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日   高 崎: 4月20日    高崎市総合福祉センター   広 島: 4月29日    ケアウイング曙    東 京: 6月 1日    会議室21池袋    名古屋: 7月 6日    愛知医療学院短期大学    東 京: 7月13日    東京メディカル・スポーツ専門学校    福 井: 7月20日〜21日 福井医療短期大学  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/seminar/index.html  ◇各会場ともお申込みが大変多くなっています。   受講がお決まりの方は、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。 ───────────────────────────────────       ■ Spine Dynamics 療法研究会(スパイン研) ■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の姉妹研究会として、Spine Dynamics  療法研究会(Spine-ken:スパイン研)が発足しました。   KOKO-KARA 研究会主催の特別研修会の内容を臨床現場で活用し易くするた  めに、より具体的な手技と手法を研究し、その成果をセミナー形式で普及い  たします。   三島研修会: 4月20日(日)脊柱の回旋【満員御礼】          5月25日(日)胸郭・肋椎関節          6月15日(日)脊柱の屈伸・側屈          7月13日(日)仙腸関節  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/spine-ken/index.html   スパイン研公式Facebookサイト   http://www.facebook.com/spineken ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook 好評配信中!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/seminar/index.html#sewanin    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   実際に体力低下があり、体調を崩しやすい患者さんに対してプールでのウ  ォーキングを実践してもらったところ体力も向上し体調も崩さなくなりまし  た。プールであれば関節への負荷も少なく実施可能ではないかと考えており  ます。   みなさまも体調を崩しやすい患者さんに勧めてみてはいかがでしょうか。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後、このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/       facebook: http://www.facebook.com/kokokaraken *********************************************************************