◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第38号:2013.6.1        〜 1/f ゆらぎの効果とシンクロサイザー 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 1/f ゆらぎの効果とシンクロサイザー  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────         ■ 1/f ゆらぎの効果とシンクロサイザー ■ ───────────────────────────────────   この時期、昼間のそよ風に当たりながら、小鳥のさえずりや風の音を聞い  ていると、仕事のストレスから解放され、体調が良くなってくるのを感じた  経験がおありの方も多いのではないでしょうか。   実は、このリラクセーション効果をもたらす要因は、視覚や聴覚、触覚の  全身から受ける「ゆらぎ」が関与しているようです。武者俊光氏(東京理科  大学教授)が、自然界の環境音は「1/f ゆらぎ」というゆらぎの法則がある  ことを見出し、これが、人間の生体にリラクセーション効果をもたらしてい  ると発表しました。   ここで簡単に「1/f ゆらぎ」について解説します。   メトロノームなどが刻む規則的なリズムと、街の喧騒のように全く不規則  なリズム、それらの中間にあり、規則正しさと不規則さがちょうど良いバラ  ンスで調和したパターンが「1/f ゆらぎ」です。   「1/f ゆらぎ」は、自然界に非常に普遍的に見られる現象で、物の集団の  動き方の根本法則と言われています。鳥の声や小川のせせらぎ、波の音、風  の音や触感、ロウソクの光なども「1/f ゆらぎ」のリズムでゆらいでいます。  人間の心拍のリズムや眼球の動き方や脳波のα波の周波数も「1/f ゆらぎ」  です。生体の神経細胞から発せられる電気信号の発射間隔を調べたら、その  間隔が「1/f ゆらぎ」をしていたようです。そして、この「1/f ゆらぎ」は、  快適性と関係があることが判明しています。   私たちが海や山のような自然の中に身を置くと心が落ち着くのは、視覚や  聴覚、触覚などから自然のゆらぎを感じ、宇宙のリズムと一体化しているか  らとも言われています。   ここまで、「1/f ゆらぎ」について話してきましたが、Spine Dynamics療  法におけるゆらぎといえばシンクロサイザー(以下シンクロ)です。シンク  ロといえば三次元的な脊柱の動きを誘発し、身体がもつゆらぎのポイント  (シンクロポイント)を自動検出したのち、同調させリラクセーション効果  を図る機器です。   シンクロの効果は、脊柱柔軟性改善はもちろんのこと、脳波にも特徴的な  傾向が見られます。シンクロ実施前、実施中、実施後の脳波を計測し優勢率  にて比較したところ、リラックスを示すα1波は実施前に比べ、実施中後は  有意に増加します。眠気、まどろみを示すθ波は実施前後に比べ実施中に有  意に増加します。緊張集中を示すα3波は、実施前に比べ、実施後に有意に  低下します。緊張状態を示すβ波は実施前後に比べ実施中に有意に低下しま  す。   ゆらぎによるリラクセーション効果について説明してきましたが、身体の  中心部分にある脊柱にゆらぎを出すことで、全身を副交感神経優位な環境を  引き出す一助となるのではないかと考えられます。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日   金 沢: 6月 9日    石川県地場産業振興センター   名古屋: 6月16日    名古屋国際会議場   札 幌: 6月22日〜23日 札幌市教育文化会館   広 島: 6月30日    広島市東区民文化センター   福 岡: 7月27日〜28日 福岡リハビリテーション専門学校(満席)   熊 本: 8月11日    介護老人保健施設 ケアセンター 赤とんぼ   札 幌: 9月21日〜22日 札幌リハビリテーション専門学校   長 岡: 9月28日〜29日 日本赤十字社 長岡赤十字病院   別 府:10月12日〜13日 新別府病院   東 京:10月26日、27日 東京メディカル・スポーツ専門学校  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/  ◇各会場ともお申込みが大変多くなっています。   受講がお決まりの方は、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。 ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/kensyukai/sewanin.html    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   今回はゆらぎの効果とシンクロサイザーについてお伝えしました。   何気なく受けている自然界の刺激が生体へ与える影響は絶大であり、患者  を治療するヒントが隠されていると感じます。   リラクセーションできているか否かで、その後のアプローチ結果が変わっ  てくることを経験します。シンクロサイザーに限らず、ゆらぎ刺激をリラク  セーションの導入として使用し、正確な評価、最適なアプローチの選択をし  ていただけると良いのではないでしょうか。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************