◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第35号:2013.1.5             〜 ヒトの食事回数 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇        ■ 新年あけましておめでとうございます ■   本年も心と体のリハビリテーション研究会をご愛顧くださいますようお願  い申し上げますとともに、みなさまにとって幸多き年になりますことを心よ  りお祈り申し上げます。   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ ヒトの食事回数  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────              ■ ヒトの食事回数 ■ ───────────────────────────────────   みなさんは1日何回食事を摂られていますか。   日本人は小さい時から1日3食の食事が一般的に進められてきています。   1日3食の歴史は古いですが、その理由が20世紀前半に国立栄養研究所で  の栄養学の研究によって厚生労働省にも推奨されるようになりました。   しかし、最近の報告では、「1日4食」を摂ることで長寿を全うできる、  「1日1食」で若さを維持することができるというような報告もあります。   今回はその理由と食事方法を説明させていただきます。  [1日4食]   1日4食とは1日のなかで内臓の働きがそれぞれ違うため、食べるタイミ  ングと食品を分けたほうがよいという方法です。   具体的には、朝や昼は肝臓の活動が活発になるため、物質代謝が活発とな  り、身体に必要な栄養素を送りやすくなります。さらに脂肪を分解する胆汁  が分泌されるため、タンパク質を多めに摂取することを推奨しています。15  時前後は膵臓の働きが活発となり、消化酵素が多く分泌されるため、炭水化  物の摂取が望ましい。夜は腎臓以外の臓器の活動性が低下してエネルギーの  貯蓄が生じます。そのため夕食はサラダなどを軽めに食すことが最良となり  ます。  [1日1食]   この方法のポイントは、「無理に1日3食食べなくてもよい。体が欲して  いる時に食べる」という考え方です。朝はおなかが空いていないのに無理に  食べたり、昼も昼休みになったから食べるというような生活を行うと、本当  に必要の無いものまで食べてしまうということになります。   例えば、胃の主な働きであるタンパク質の消化は炭水化物→タンパク質→  脂質の順に消化に時間がかかるため、胃内での停滞時間が長くなります。胃  内での停滞時間が変化するということは排泄までの時間もズレが生じる可能  性があるため、決められた食事回数を無理に食べようとすると過剰な摂取と  吸収が行われる可能性が生じるということです。   つまり、1日1食方式は、回数や食事時間にとらわれるわけではなく、必  要な量を本当に必要な時だけ食事をするという考え方です。  [1日3食]   1日3食のポイントは、サーカディアンリズムに則った食事であるという  ことです。   サーカディアンリズムとは24時間周期で変動するリズムのことで、このな  かで食事については、摂取・吸収・排泄という3つのサイクルが、8時間毎  に周期的に働くリズムとなります。  1:摂取のサイクル:食べ物を取り入れて消化する機能が最も効率よく促進    される時間帯(正午〜20時)  2:吸収のサイクル:栄養を吸収して利用する機能が最も効率よく促進され    る時間帯(20時〜4時)  3:排泄のサイクル:毒素を排泄する機能が最も効率よく促進される時間帯    (4時〜正午)   このように摂取の時間帯に食事を摂り、吸収の時間帯で栄養素を吸収・利  用し、排泄の時間帯は毒素を排出します。排泄は酵素を使うため、「排泄の  サイクル」にあたる朝食では、果物など、そのもの自体に消化酵素が多く含  まれているものを摂ることをお勧めいたします。そうすれば、朝食の消化は  果物自体が含む消化酵素で消化することができ、体内の酵素は排泄に集中す  ることができるからです。体の機能が最も効率よく働くような食事を行うと  いうことが1日3食のポイントです。 ───────────────────────────────────          ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 ■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日   熊 本: 1月13日    介護老人保健施設 ケアセンター 赤とんぼ   西 宮: 1月20日    平成リハビリテーション専門学校   福 岡: 2月 2日〜 3日 福岡リハビリテーション専門学校(満席)   宮 崎: 2月23日    JA・JAMホール(2日間コース、24日は満席)   福 岡: 3月16日〜17日 福岡リハビリテーション専門学校(満席) New!豊 橋: 3月20日    医療法人整友会豊橋整形外科向山クリニック New!別 府: 4月14日    新別府病院(近日公開!) New!熊 本: 4月28日    九州中央リハビリテーション学院 New!札 幌: 6月22日〜23日 札幌市教育文化会館  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/kensyukai/sewanin.html    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   今回は、食事の回数についてお話させていただきました。   食事は生命を維持させるために、重要な要素となります。何が正しい食事  方法であるのかは未だ結論はでていません。大切なのは、しっかりと考えて  食事を摂らなければならないということではないでしょうか。   食事については、第5号:生命の源=食、第23号:生食について、第30号  :酵素の力、第31号:続・酵素の力−代謝酵素・体外酵素・まとめ−等も参  考にしてください。患者治療の別の面からのアプローチにお役に立てれば幸  いです。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************