◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第28号:2012.4.1        〜 いま流行りのアンチエイジングとは? 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ いま流行りのアンチエイジングとは?  ■ 第4回 姿勢制御アプローチ講演会 2012 開催決定!  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会【東京・鹿児島会場】開催決定!  ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────        ■ いま流行りのアンチエイジングとは? ■ ───────────────────────────────────   「アンチエイジング(抗加齢医学)」。テレビや雑誌などでも、その言葉  がたびたび登場するようになり、誰しも一度はその言葉を耳にしたことがあ  ると思います。では、アンチエイジングとは具体的にどのようなことなので  しょうか。今回はそんなアンチエイジングについてご紹介したいと思います。  (1) アンチエイジングとは?   老化研究の第一人者である、東邦大学名誉教授の後藤佐多良氏によれば、  悪性腫瘍・脳血管疾患・心疾患の三大疾患がすべて克服(発症しないor根治  できる)されたとすると、65歳の日本人女性では現在より平均寿命が6歳延  びて(注)94歳になるとしています。病気を克服するために、なにを食べ、ど  のような運動をすればよいのかということを助言・指導するのが「予防医学」  です。   しかし、人の最長寿命は遺伝子構造からすると 120年といわれているので、  そこにはまだ20年以上の隔たりがあります。これは、老化には病気だけでは  説明できないメカニズムが存在することを意味しています。このメカニズム  を明らかにして、本当の長寿を実現しようとするのが、「アンチエイジング  (抗加齢医学)」です。  (注)ここで示したのは、日本女性の平均寿命ではなく、65歳まで生きること    のできた女性の平均寿命です。65歳までに亡くなった方を除くため、一    般的な平均寿命より長くなります。  (2) 老化の原因は?   「老化」という言葉を広辞苑で調べると、「年をとるにつれて生理機能が  衰えること」とあります。その原因については未だに全てが明らかにされて  おらず、いくつかの説が存在しています。   そのなかでも最も有力な説が「フリーラジカル説」です。フリーラジカル  とは、体内で発生する有害な酸化物質の総称で、その代表格ともいえるのが  「活性酸素」です。活性酸素の発生には、様々な原因があり、私たちが普段  何気なくしている呼吸によっても発生しています。しかし、活性酸素が発生  しないようにするためにといって、呼吸を停止することはできません。その  ため、呼吸以外が原因となって発生する活性酸素をいかにして抑えるかが重  要です。   次に、アンチエイジングの成否のカギを握る、活性酸素の発生をどのよう  にすれば少なくすることができるのかをご紹介します。  (3) 活性酸素の発生因子とその対策   「人の一生は遺伝子によって決まっている」と考える人は少なくないよう  です。確かに、遺伝子には、生体に関するあらゆる情報が書き込まれていま  すが、寿命を左右する病気の発症やその程度、老化のレベルまで遺伝子が決  定するわけではありません。最近の研究でも、遺伝子は老化の原因の1つに  は違いないが、遺伝子が影響するのは多くても3割程度であるとされていま  す。   では、遺伝子以外ではなにが関係しているのでしょうか。個々の寿命は、  「環境」を改善することで延ばすことができるとされています。環境を変え  れば、生物学的老化のスピードも同時に変えられる可能性が大きいのです。   それでは、具体的にどのように環境を変えれば活性酸素の発生を減じるこ  とができるのかをご紹介します。      1) バランスよく食べる    いろいろな食品をとれば、万が一にも人体に有害な物質をとったとして    も、「相殺効果」によりダメージを最小限に止めることが期待できます。    特にアンチエイジングに効果があるのが、ビタミンA・C・E群とされ、    緑黄色野菜・イモ類・豆類・わかめ類などに多く含まれます。   2) 日本食の良さを見直す    動物性食品を中心とした脂肪の摂取量が増加しているのは、世界的な傾    向です。日本でも、この50年ほどで脂肪摂取量が3倍以上になりました。    野菜中心の食事から、肉食中心の欧米型の食事に変わったのです。食生    活の変化は、死亡原因にも現れています。三大疾患の背景には、高脂肪    ・高エネルギーの食事があると考えられています。伝統的な日本食を健    康食として注目し食生活を見直し始めたのは、皮肉にも欧米の人たちが    先でした。私たちもそのような日本食のよさを見直したいものです。   3) 適切な負荷での運動    適切な負荷の運動とは、「運動中に隣の人と支障なく会話ができる程度    の負荷」とされています。心拍数でいうと、90〜120 拍/分程度が適切    とされ、有酸素運動となります。有酸素運動で体内の脂肪を効率よく消    費するには、運動開始から20分以上継続することが必要とされます。    有酸素運動の代表がウォーキングです。ウォーキングは気軽に始めるこ    とができ、その効果は数多く報告されています。   4) タバコを控える    タバコには、ニコチンや一酸化炭素・活性酸素などの有害物質が含まれ    ています。ニコチンは、副腎に作用しアドレナリンなどの分泌を促し、    血管を収縮させます。一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結合し、組織    を酸素不足に陥れます。そればかりか、中性脂肪や LDLコレステロール    を増加させ、血栓をできやすくします。    また煙には、活性酸素のひとつである「過酸化水素水」が含まれており、    喫煙は、活性酸素そのものを摂取しているといっても過言ではありませ    ん。最近は、禁煙外来なども一般的になってきました。「節煙」などと    いわずに、これをきっかけに「禁煙」を考えてみてもよいかもしれませ    ん。   5) ストレスに強い体を作る    強いストレスは血管を収縮させ血圧を上昇させます。また、血中コレス    テロール値も上昇します。他にも、ストレスにさらされた状態では、副    腎皮質ホルモンが分泌されますが、この分泌と分解の過程で活性酸素が    発生します。他にも、副腎皮質ホルモンが、海馬の神経細胞を傷害する    ことも分かっており、記憶力の減退につながります。ストレスを解消し    たり、コントロールするには、自分の好きなことを楽しむなど、自分な    りのリフレッシュ法も必要です。しかし、まずは、ライフスタイルを改    善し、「ストレスに強い体」を作ることが、ストレスと上手に付き合い、    それに打ち勝つための最善策です。 ───────────────────────────────────      ■ 第4回 姿勢制御アプローチ講演会 2012 開催決定! ■ ───────────────────────────────────   今回で4回目を迎える第4回姿勢制御アプローチ講演会は「心と体のリハ  ビリテーション」そのものをテーマとしました。   PTが患者に行う心の気づき(障害形成心因的プロセス)誘導の大切さ、  心が及ぼす体の影響、心と体の接点は何なのか?以上の具体的な評価、治療  アプローチ法まで紹介します。   これまで心が及ぼす身体機能への影響を加味しにくかった現場アプローチ  に革命的一歩となる治療技術を提供します。  ◇ 開催期日    2012年 9月 9日(日)京都:京都テルサ    2012年11月 4日(日)東京:JA共済ビルカンファレンスホール    2012年11月18日(日)福岡:福岡国際会議場  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/shiseiseigyo/    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────   ■ Spine Dynamics 療法特別研修会【東京・鹿児島会場】開催決定!■ ───────────────────────────────────   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 会場・期日     長 岡: 4月14日〜15日 長岡市立劇場【残席わずか!】     札 幌: 5月19日〜20日 札幌市教育文化会館     福 岡: 6月16日〜17日 福岡リハビリテーション専門学校     別 府: 6月23日〜24日 新別府病院  New! 東 京: 7月28日〜29日 東京メディカル・スポーツ専門学校  New! 鹿児島: 8月 5日    清泉クリニック整形外科  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────   ■ 心と体のリハビリテーション研究会の facebook を始めました!■ ───────────────────────────────────   心と体のリハビリテーション研究会の facebook サイトでは、各種講演会  ・研修会のお知らせやその様子をタイムリーに発信しています。   また、研究会ホームページ(掲示板)に書き込めないつぶやきや、ちょっ  とした質問など、どしどしご投稿ください。    facebookサイト http://www.facebook.com/kokokaraken ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   その第1弾となる「Spine Dynamics療法福岡特別研修会」をはじめ、豊橋、  米子、宮崎で開催いたします。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/kensyukai/sewanin.html    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   アンチエイジングについてその概要と対策を述べてきましが、共通してい  えることは「基本は生活習慣にある」ということです。   前述のようにさまざまな栄養を食事から過不足なく適量とる、適度な運動  を行う、できる限りストレスの少ない生活をする。   アインチエイジングには、これらが大切であることを忘れないようにした  いものです。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************