◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第23号:2011.11.3              〜 生食について 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 生食について  ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会(福岡)2011 参加者募集中!  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 続々開催決定!  ■ 求む! 特別研修会 地域世話人  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────              ■ 生食について ■ ───────────────────────────────────   近年、酵素栄養学を中心とした食育が盛んに行われています。酵素の摂取  は我々人間が食事をする大きな目的の一つです。この酵素を効率良く摂取す  る方法の一つとして、「生食」があります。野生動物が植物や他の動物をそ  のまま食べている光景を見たことがあると思いますが、あれこそ正に「生食」  です。   今回は、生食をテーマとして是非とも生で食べていただきたい食物とその  摂取方法を紹介したいと思います。  (1) 生食の意義   酵素とは生命の源であり、タンパク質で包まれた生命体です。酵素は我々  の体温(36℃)と同様の温度で活発に活動しますが、人の細胞が48℃以上の  火傷を起こすと、タンパク質が変性して水分が蒸発し、その構造が分解・破  壊されます。これは、酵素も同じです。つまり、加熱された状態の食べ物に  は、酵素はほとんど含まれなくなります。いかなる食材にも酵素は含まれま  すが、熱が加わり、水分が蒸発している食べ物から酵素は摂取することはで  きません。   しかし、現代食は加熱調理しないと食べられないものが多く、原始人とは  違って歯・顎が弱いわけですから硬くて食べられなかったり、食中毒防止を  考慮しなければならない食材が多いため、生食を食することが極端に減って  います。    (2) 果物・生野菜   生食の代表は果物・野菜です。人間は果食動物と言われるほど果物の恩恵  を受けて生存してきました。果物は多種多様であり、季節に応じた旬のもの  を地産地消で摂取するのが理想的ですが、現実的には難しいです。そのため、  正しい食べ方が重要になります。   正しい食べ方とは「空腹時に食べる」です。食べ物は口腔に入った瞬間か  ら唾液と混じり消化が始まります。この時、果物は酵素が豊富だからこそ、  自らが持つ酵素によって消化を早めます。そのため、果物は早急に小腸・大  腸へ送り出して、絨毛から吸収していかなければなりません。   しかし、満腹時に摂取した場合、胃の中に食べ物が残留しているため果物  は胃で消化されきってしまい、結局は酵素を吸収できなくなってしまいます。   以上の理由から食前に摂取するのが理想的となります。   次に野菜ですが、こちらも果物同様に酵素が豊富に含まれているため、消  化が早く行われます。野菜はサラダとして他の食物と一緒に摂取するのが理  想的です。そうすることで、野菜の持つ消化・分解能力によって他の食物の  消化を助け、唾液・胃酸等に含まれる消化酵素の浪費を少なくすることがで  きます。逆にサラダをきちんと食べていれば、一緒に何を食べても構いませ  ん。  (3) 生食=自然食   生食は、換言すると自然のままの食材を摂取するということになります。  「自然のまま」ということは、「全体食」です。全体食は食物を採ったまま  で摂取するということであり、魚であれば一匹をそのまま食べるということ、  果物であれば可能な限り皮ごと食べる。お米であれば精米せずに玄米として  食べるということです。   その全体食を行うことにより、動物であれば皮膚、植物であれば外皮の部  分を多く摂取することができます。この部分には、酸素から身を守る「抗酸  化酵素」が豊富に含まれており、老化の原因ともされている「活性酸素」の  分解・除去に酵素を活用することができます。   今回は「酵素」といった観点から生食の重要性について、ご紹介させてい  ただきました。   人によっては生食自体を好まない方もいらっしゃると思います。可能な範  囲で構いませんので、体に不調を感じるようであれば、是非とも生食を試し  ていただきたいと思います。 ───────────────────────────────────   ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会(福岡)2011 参加者募集中! ■ ───────────────────────────────────   「慢性痛疾患」や「運動器不安定症」に対するアプローチに難渋するセラ  ピスト達が声を挙げ、発足した「姿勢制御アプローチ」講演会は、今年で3  回目を迎えることができました。これまでの「形態を見て、形態を変える」  治療手法を見直し、全身の「機能を診て、機能を改善する」手法、すなわち  「姿勢制御アプローチ」による新しい治療の確立と効果立証が期待される時  代に、今まさに入ったといえます。   当講演会では全身の運動連鎖「姿勢制御機構」を考慮したアプローチを基  軸に「速効性のある機能改善手技」に焦点を絞り、Part1の講師陣によるさ  らにパワーアップしたデモンストレーション検証実技をふんだんに踏まえ、  これまでの常識を打ち破り、明確な効果を得られる治療手法をご紹介します。   参加した方々が検証実技からその論理を理解され、日々の臨床に生かせる  論理習得と意識の向上を目的としています。   この機会にぜひご参加ください。   ※当研修会(講演会)は「専門理学療法士」認証ポイントを取得することが    できます。  ◇ 開催期日    2011年11月20日(日) 福岡会場:福岡国際会議場  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/part3.html    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────      ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 続々開催決定!■ ───────────────────────────────────  >> 12/3〜4 福岡、2/19 豊橋、3/3〜4 米子、3/10〜11 宮崎で開催決定!<<   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。   ※当研修会(講演会)は「専門理学療法士」認証ポイントを取得することが    できます。  ◇ 開催期日    福岡:2011年12月 3日〜 4日 麻生リハビリテーション大学校    豊橋:2012年 2月19日    豊橋整形外科向山クリニック    米子:2012年 3月 3日〜 4日 社会医療法人仁厚会 米子東病院    宮崎:2012年 3月10日〜11日 宮崎リハビリテーション学院  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!      http://www.koko-kara.info/kensyukai/    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────          ■ 求む! 特別研修会 地域世話人 ■ ───────────────────────────────────   この度、「心と体のリハビリテーション研究会」では、「姿勢制御アプロ  ーチ」講演会にご参加いただいたみなさまからのご希望により、ご要望に応  じた「特別研修会」を実施することになりました。   その第1弾となる「Spine Dynamics療法福岡特別研修会」をはじめ、豊橋、  米子、宮崎で開催いたします。   そこで、研究会事務局では、上記地区の研修会と同じような企画をしてい  ただける地域世話人を募集いたします。   地域世話人募集に関する詳細はホームページをご覧ください。   http://www.koko-kara.info/kensyukai/sewanin.html    ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   食事療法の目的は酵素の摂取のみではありません。食品添加物など身体に  とっての異物を極力摂取しない、または体内に溜まった異物を排泄すること  も食事療法の目的です。短期的な食事の変容ではいずれ体内に異物が蓄積し、  血液や脂肪組織への貯留となり、行く行くは生活習慣病となって体に現れま  す。   そのため、長期にわたって、如いては生涯にわたって継続できる内容を患  者さまとともに選択して取り組んでいただきたいと思います。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************