◆◇━━━━━◇◆ 心と体のリハビリテーション研究会 ◆◇━━━━━◇◆        〜*−*〜 KOKO-KARA Information 〜*−*〜              第17号:2011.5.2           〜 「光」とリラクゼーション 〜            http://www.koko-kara.info/ ◇◆◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆◇   「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信を  希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。 CONTENTS〈目次〉───────────────────────────  ■ 「光」とリラクゼーション(2)  ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 参加者募集中!  ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会 2011 開催決定!  ■ 編集担当者からの一言 ───────────────────────────────────          ■ 「光」とリラクゼーション(2) ■ ───────────────────────────────────  <はじめに>   前回は太陽光が人体に与える影響、「光」が体内時計に与える影響など  「光」が人体に及ぼす内容について紹介させていただきました。「光」が使  い方により良くも悪くも体に影響するという事がご理解いただけたかと思い  ます。   最近の研究では「光」の良い面を活かす事が可能となる発見がなされてい  ます。2010年、鹿児島大学大学院理工学研究科の准教授である辻村誠一氏に  より体内時計を調節する受容器(センサー)が発見され、さらに独自にその  受容器を刺激する実験にも成功されました。これは将来的に運転時に照明に  よって体内時計や覚醒度の調節や、飛行機内の照明によって海外旅行による  時差ぼけの調節が可能となるなど潜在的な応用範囲は多岐にわたると期待さ  れます。   このほかにも光の使い方によっては体内時計、自律神経の調節が可能であ  り、リラクゼーション効果を生むことができます。今回は、その方法をご紹  介させていただきます。  ● 身近な「光」によるリラクゼーション活用法 ●   「光」によるリラクゼーション = 光源 × 使用方法   海外旅行に行かれたことがある方は覚えがあるでしょうか?飛行機の中で  は目的地の日照時間に合わせ照明が調節されます。ここに光の長所を活かす  ヒントが隠されています。機内ではただ単に「光」の強さを調節するだけで  はありません。「光」をうまく利用することで自律神経をコントロールしリ  ラクゼーション効果を生むことができます。これ以外にも少しの工夫ででき  る光の活用術がありますので紹介致します。  (1) 機内の照明調節   飛行機の中では「間接照明」と「直接照明」をうまく用いることで体内時  計を巧妙に調節しています。太陽はその姿が見える前から私たちの周りを照  らしてくれますが、これが「間接照明」により再現することが可能です。昼  のような太陽が見えるような状況は「直接照明」により再現できます。この  差は「光源」が見えるかどうか、色の「暖かさ」の違いがポイントです。  「光源」の見えない暖かい(オレンジに近い)照明は、副交感神経を優位に  する効果を生み出します。逆に「光源」の見える明るい照明は交感神経を適  度に働かせ,作業効率を上げることが可能です。この効果を活用すると海外  旅行での時差ぼけを予防し、また、リラクゼーションが可能となります。  (2) 焚き火・暖炉の光   昔は火を起こす事により夜という時間を過ごしていました。暖炉の近くで  温まりながら編み物をするお婆ちゃんの姿などは心が和む絵ですね。ここに  も現代世界で活かせる「光」の活用術があります。「Low Position Light」  という手法で、低い位置にある光は副交感神経を優位にする効果があります。  逆に高い位置からの「光」は交感神経を優位にする効果があります。これも  自然の摂理を考えると納得できます。  (3) キャンドルとゆらぎ   欧米などではよく用いられるキャンドルですが、火により室内を照らすこ  ともリラクゼーション効果があります。「Shifting Light」という手法で、  変化する「光」はリラクゼーション効果があります。   以上のように「光」による身体への効果を様々な視点からご紹介させてい  ただきました。   運動することはもちろん大切ですが、簡単な工夫で健康レベルを上げられ  るのであれば活用しない手はありません。部屋の模様替えを考えている方、  職場やリハ室に安らぎの空間を取り入れたい方は照明の活用方法を実践して  みてください。明日からちょっと「光」を気にしてみてください。 ───────────────────────────────────       ■ Spine Dynamics 療法特別研修会 参加募集中!■ ───────────────────────────────────  ■ 2011年7月10日 Spine Dynamics療法(振替・追加)特別研修会  ■ 2011年7月18日 Spine Dynamics療法 沖縄 特別研修会   慢性疼痛疾患に対し、多くのセラピスト達が「患部のみの治療では完治し  ない」と感じているのではないでしょうか。世界的にも、慢性疼痛に対する  客観的評価法及び保存治療法はいまだ確立されておらず、現場では対症療法  が中心にならざるを得ません。   そこで我々は、患部を何らかの機序で発生した『結果』と捉えることで、  真の慢性疼痛疾患治療が実践できることを提唱します。慢性疼痛疾患の治療  では、身体のメカニカル及び反射的な両要素の因果関係を解き、根因となる  問題点を改善する必要があります。   本講演では、筋出力(作用力)と反作用力を緩衝する脊柱弯曲機能の関係  を、実技デモや多くの動画を用いて、分かりやすく説明します。  ◇ 開催期日 2011年7月10日(日) 日本青年館(東京:神宮外苑・国立競技場横) 2011年7月18日(月・祝) 沖縄・沖縄コンベンションセンター    ※7月10日は振替・追加研修会のため、3月13日に開催した研修会と     同じ内容で実施します。ご了承ください。  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    [トップページ]→[KOKO-KARA研究会主催の研修会]  ■2011年7月10日(日)      http://www.koko-kara.info/kensyukai/20110710/index.html ■2011年7月18日(月・祝)  http://www.koko-kara.info/kensyukai/20110718/index.html    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────      ■ 第3回 姿勢制御アプローチ講演会 2011 開催決定! ■ ───────────────────────────────────   「慢性痛疾患」や「運動器不安定症」に対するアプローチに難渋するセラ  ピスト達が声を挙げ、発足した「姿勢制御アプローチ」講演会は、今年で3  回目を迎えることができました。これまでの「形態を見て、形態を変える」  治療手法を見直し、全身の「機能を診て、機能を改善する」手法、すなわち  「姿勢制御アプローチ」による新しい治療の確立と効果立証が期待される時  代に、今まさに入ったといえます。   当講演会では全身の運動連鎖「姿勢制御機構」を考慮したアプローチを基  軸に「速効性のある機能改善手技」に焦点を絞り、Part1の講師陣によるさ  らにパワーアップしたデモンストレーション検証実技をふんだんに踏まえ、  これまでの常識を打ち破り、明確な効果を得られる治療手法をご紹介します。   参加した方々が検証実技からその論理を理解され、日々の臨床に生かせる  論理習得と意識の向上を目的としています。   この機会にぜひご参加ください。  ◇ 開催期日    2011年 9月11日(日) 京都会場:京都テルサ    2011年10月16日(日) 東京会場:よみうりホール    2011年11月20日(日) 福岡会場:福岡国際会議場  ◇ 内容の詳細・お申し込みはホームページで!    http://www.koko-kara.info/kensyukai/part3.html    ☆ お申し込みは携帯電話からも可能です。     http://www.koko-kara.info/i/ ───────────────────────────────────            ■ 編集担当者からの一言 ■ ───────────────────────────────────   今回は「光」が人体に与える影響とその活用法について紹介させていただ  きました。   近代化と共に食物や温度、光、音など自然の影響をコントロールしたよう  に見える世界ですが、自らの身体を感じコントロールすることを疎かにし、  失ったものは多いと思います。   今一度、自然の摂理や宇宙の原則を見直し、健康というものを考え直す必  要があるのではないかと思います。 **********************************************************************      − 最後までお読みいただきありがとうございました − 「KOKO-KARA Information」は、心と体のリハビリテーション研究会が主催  した研修会・講演会等に参加された方、ホームページからメルマガの配信  を希望された方に月1〜2回、無料で情報を配信するものです。   ※バックナンバーはホームページに掲載しています。    今後,このようなメールの配信が不要な方は、お手数をおかけしますが、  タイトル欄に「配信不要」とご記入の上、返信してください。  また、アドレスの変更等がございましたら、その旨ご連絡ください。       発 行 : 心と体のリハビリテーション研究会       e-mail : info@koko-kara.info       URL : http://www.koko-kara.info/ *********************************************************************